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南側外観 エントランスホール 病棟階廊下 デイルーム 病室 浴室
KSH 春日部セントノア病院
設計者 H.A.S.Market
所在地 埼玉県春日部市不動院野1112-1
竣工 2006年1月4日
主要用途 病院
主体構造 PRC
延床面積 5,290.32㎡ (約1600坪)
階数 地上4階
業務内容 設計・監理
施工者 鹿島建設株式会社
撮影 田中宏明
高齢化が加速度的に進む昨今、老人性認知症専門病院の整備は急務である。施主である医療法人はこの建物が竣工する3年程前にも同規模・同用途の病院を建設し運営しているが、今回はそれが遅れている地域への早急な整備が必要と考えこの計画に着手した。基本コンセプト以外に求められたものは、前回の建物完成以降実際に運営した上での平面計画や設備計画など使用勝手上の問題点などの反映である。前回の病院と比べ品質が向上することは勿論であるが、その問題点を調査し如何に反映しきれるかが重要である。
「かわらない価値を持ち続ける病院であること」、「現存する同グループの病院であることが認識出来ること」と言う意を受け、おおらかな敷地状況から、外観としてはルネッサンス期のヴィラを思い起こさせる端正でしかも華麗な形態を付与している。
この様式は低層部が基壇となり、上階に行くにしたがって表面が滑らかな仕上がりになることと半円アーチの複合窓、各層を区切るコーニス(水平帯)が特徴の一つになっている。内部としてはその用途から動線のわかりやすさと機能性を優先しているが、エントランスホールや各病棟の中央に位置し、各種のイベントが行われるデイルーム等は「晴れの場」として上述した形態の意味を彷彿させる意匠を盛り込んでいる。
また、利用者がゆっくりと安心して暮らす為には外部空間も重要である。今回の外構計画は英国のフォーマルガーデンをモチーフにした幾何学による造園としている。おおらかさと厳格さと立体感を合わせ持つ一つの形式であるが、安全への配慮は勿論のこと、車椅子での日常の散歩や花見やお祭りなどの行事にも使われる為、運用に応じた配慮が必要となる。総じて、彫が深く奥行き感のある複雑なこの形態を実現することが、「かわらない価値」の創造につながることになることを期待している。
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