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TBD-3

倉庫改修

IDC(改修)

TBD-3
TBD-3
サロンA
サロンA
倉庫の改修によりデータセンターを設営する一連のプロジェクトの一環、TBD−2と同様に、事業の拡充を図るため施された増床及び改修の三期目の計画である。二期と同様に基本的な設計は既に施主サイドにより完了していたことから、意匠デザインに関わる部分の提案および調整を計ることが主な業務となった。
これまでの計画と大きく違ったのは、ヒーリングスペースとして、センター内でデータの維持管理にあたる人々のための「サロン」というスペースが設営されたことである。データの中身が複雑で高度になればなるほど、そこでの滞在時間が長時間に及び、加えて機密の保持が求められることから、その執務は過酷になるという。サロンは、そうした就労の間にほっと息をつくためのスペースとして機能させるとともに、実際に電動マッサージ器やソファーを置く事により、身体的なリラクゼーションを促す場所として考えたいというのが建主の構想であった。
全体の意匠は、既存の施設がもつコンセプト、並びにそのエッセンスを踏襲しながら進められたが、取り扱うサーバーの数の増加や、床面積の増幅等々、この計画を期に、監視のシステムに極度な効率性が求められる事となる。監視カメラと併置されていた、生身の人間の目による監視というシステムはその必要性と効率性が疑問視されることとなり、ほぼ不要なものとなった。むしろ、それぞれのスペースの機能や用途に留意しながら、他のスペースとの関係性を構築すること、個々の空間の運用に沿った合理的な解決を図ることが求められた。 透明ガラスによってサーバールームを囲いながら視認性を確保すると言ったことはこれまでと変らないが、その目的が少し違っていた。視認性はセキュリティーの為ではなく、むしろ、入所の検討をしている来訪者に対するプレゼンテーション、保有スペースの大きさやキャパシティを誇示する為という側面が大きくなっていった。
各部の仕上においては、既成工業製品の活用というこれまでの方針を踏襲した事に加えて、リラクゼーションという命題に応える為、この施設内においてはじめて、天然木という材料を選定した。エレベーターホールの目の前に大きく広がるこの木のスペースは、予想外に頻繁に活用され、建主の期待通りの活用が図られていると聞く。
エレベーターホール
エレベーターホール
TBD-3
TBD-3
廊下A
廊下A
TBD-3
TBD-3
設計者テラダ設計事務所
担当者H.A.S.Market
所在地東京都品川区
竣工2005年7月
主要用途データセンター
主体構造SRC造
階数地上1階 地下5階
対象面積1,046u
対象階3階
業務内容意匠設計協力
施工者東急建設株式会社
撮影田中宏明
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