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南方熊楠研究所

設計競技案(研究所)

南方熊楠旧邸並びに邸内に遺された研究資料等を恒久的に保存し、南方熊楠に関する研究を推進するとともにその成果を国内外に向けて発信するための施設として、田辺市が主催した公開型設計コンペ提出案。

田辺という場所を根拠地として、世界に向かって発言するという南方熊楠の姿勢は、自分の住む地域、そして自宅の庭という最も身近な環境に深く関わっていくことから始まっていた。そして、その思想は常に多くの他者との対話を通して展開された。
私たちの提案は「創造と対話の森としての研究所」である。それは敷地の既存樹木を建物と同等に価値のあるものとして捉えることから構想されている。不規則に広がる建物には、利用者が自らそれぞれの居場所を見いだし、創造的に活動できる場所がある。多様な活動が分け隔てられることなく、ひと続きの屋根の下に集められているため、他者の活動に関心を持ったり、対話が生まれたりするきっかけができる。
構造は小断面木材による分散構造として間伐材を最大限利用し、森林資源に対する負荷を軽減する。また、昼光利用や自然通風を積極的に行うと同時に直射光の当る部分には外部に遮光装置を設けるなど、自然エネルギーを有効に利用する計画とする。(提出物から抜粋)

提出日:2003年8月18日
設計者H.A.S.Market+MAK
所在地和歌山県田辺市中屋敷36番地
主要用途研究所
主体構造木造
敷地面積841.47u
階数地上2階
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