2014年3月30日

土地が発する声

友人が土地を取得するというので拝見させていただきました。
当たり前のことですが、事前にお送りいただいた敷地図や住所を頼りに検索したGoogle Earthからはその土地が発する声までは聞こえてきません。
もちろん多くの方は購入前に実際に訪れ慎重に吟味すると思われますが、そこに我々を同伴させると声の聞こえ方が変わることもあります。
高価な買い物ですのでぜったいに失敗はできません。そんな時には遠慮されることなくご連絡ください。

さて、そんなことを書くと土地選びに失敗したのかと思われるかもしれませんが、寧ろ成功していました。実際に訪れたその場所は閑静なだけではなく、駅からのアプローチも楽しめる、とても良い場所でした。南側には少し離れたところに高架があるものの工夫しだいで十分な開放性が確保できますし、友人の思い描く空間がつくれるポテンシャルもありました。

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そして北側にある写真の山がいい。(暗く写っていますが実際はもっと美しい)

方位や隣隣環境だけに左右されることなくこの山をも含んだランドスケープを読み解くことがこの土地のポテンシャルを引き出すことに繋がる。そんな啓示があったように思います。

敷地を訪れた瞬間は暴風雨も治まりましたし、きっとこのプロジェクトは成功するでしょう。途中傘が壊れましたが、捨てずに持っていると事務所に戻った時に使えたし笑

そんなことを書きながら、自身の思考を振り返ると最近は建築物を取り巻く環境を考える時の距離が広くなってきたような気がしています。広げすぎると散漫になるかもしれませんが、ここまでと明確な線引きをすることなどできません。実際にその場所に立ち土地が発する声に耳を傾けることから始めることが豊な生活に繋がるのだと確信しています。じっくり考え最良の答えを探したいところです。

長谷部勉

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2014年3月17日

R社のセキュリティ・ゲートに翻弄される。

今日はR社が本社を移転してから初めて訪問してきました。
最近(といっても移転したのは5年以上前)のセキュリティ・ゲートはこんなことになっているのですね。

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社員数が多く出入りが激しい今日の大企業おいては、少し前に良く見かけたターンスタイル(回転腕木を回す形のアレ)ではさすがに対応できそうにないとは思いますが、普段そのような場所に行かないボクは、未来にタイムスリップしたような気分になりました(汗)

人口が減りオフィスの規模も小さくなれば、もっとセキュリティも緩やかになると思うし、少し前のようなおおらかさを取り戻すのかもしれないとか、技術は進歩しているのでまったく違うカタチになるのかなとか、いろいろ考えながら、平常を装い対応したのは言うまでもありません笑

冷静に考えるとICカードをタッチする箇所が異なるだけで、駅の自動改札機と同じなんですけどね。

未来のオフィスはどんな風になるのでしょうかね。

長谷部勉

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2014年3月14日

TOYO Diploma Projects 2013

ヒカリエのイベントスペース「8/」で開催された東洋大学理工学部建築学科の卒業設計展講評会に参加した。

展示されている作品は、学内での講評会以降、せんだいデザインリーグの日本一決定戦をはじめ各地で開催された講評会を経てブラッシュアップされていたように思う。卒業設計を卒業のための義務として捕らえることなく、今後の思考のベースとなるよう継続して行くとう姿勢に学生の成長を鑑みる。

ゲストに藤原徹平氏を迎えた講評会は、氏の的確なコメントとともに学内のそれと同様に公開され、評価軸が明快なものとなった。これは後進にとっても大変有効なものだと思う。

また、上述した公開型の講評会は、本学の学生の意識を高め、全体としてのレベルアップに一役勝っていると思われる。

今回の講評会で高く評価されたのは山川安佳里さんの「坂の上のパルコ」アジア女子をターゲットにした新たな商業施設像だった。学内の講評会では最終の10選に残ることなく発表すら出来なかった作品だった。あらためて採点会の記憶をたどると、一度は評価したが建築的な提案として強度不足というのがボクのジャッジだった。

評価軸が変わればこういった結果になることもあり得るが、今回のこの評価はそれだけではない。藤原氏の広い視野と、山川さんの継続する意思の力がもたらした結果だと思う。山川さんの作品は今回あらためて見ると建築的な強度も増していたと思う。素晴らしい。

他の作品も思考の深度が高く、意欲的なもの多い。今後の活躍とが期待できるとともに、来年も楽しくなりそうでワクワクします。皆さんお疲れさまでした。

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上記はコメンテーターとして参加された先生を含む参加者の集合写真。

長谷部勉

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