2012年11月27日

建築家の横顔

「建築家の横顔」というタイトルの座談会に参加。
好きな住宅、おススメの場所、休日の過ごし方等の恥ずかしい内容を2時間弱話す。
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なるべく聴講者の参考になるような内容にしたつもりですが、参考になったかどうかは不明です。
好きな住宅はもちろんSAHにしました。自作はボクだけでしたすみません。
長谷部勉

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2012年11月24日

渋谷

このところ地名をタイトルにしたブログが多いと思いますが、特に意識している訳ではありません(今回は意識しましたが笑)
今回の3連休は事務所で粛々と作業をしていたので気分転換も兼ねて渋谷の微地形と区画割りの関係を調査してきました。広範囲だとやりきれないので表参道の裏側辺りのみ。フィールドワークというよりも散歩の様なものかもしれません。
駐車場や新築現場等ボクの予想以上に動きがありましたし、メディアに取り上げられていてもキャッチし切れていないものが見れたと思います。やはりこの辺りは面白い試みが多い!
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でも頭の中は「諏訪の家」の実施設計。写真は解体現場ですが、擁壁の形状が「諏訪の家」の地層断面に似ているような気がします笑
さて、構造設計者との打合せを進めながら、設備計画もボチボチ図化して行くことにします。
長谷部勉

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2012年11月21日

大塚

工事中の大塚駅ビル
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養生だけがカタチとなって存在するように見えた。
なかなか美しい。
長谷部勉

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2012年11月20日

第二課題講評会

東洋大学理工学部建築学科の第二課題「郊外都市のコミュニティ施設」の講評会だった。
今回は新しい試みとして、作品の選出過程と教員の議論を公開する方式。
写真の会場にて30選から10選への選定過程及10作品から投票を経て最優秀作品が選出される様子が全学生に公開された。
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今回最優秀作品として選ばれたのは「LINE」と「3棟の建築」。どちらも女性の学生だった。先日うかがった住宅課題賞もそうだったが、女性の活躍が目立つ。男子学生にも頑張っていただきたいと思う。
講評の場でも伝えましたが、私は課題のテーマを決めたらそれを多角的に検討することが大切だと思っています。「LINE」は使用イメージを持ちながら、上述した多角的な検討がなされていた作品だと思います。
また「3棟の建築」は計画、構造、設備が統合されている作品でした。今回の課題で他の学生が考えることの少なかった外部空間までしっかり考えられているところにも好感がもてた。
今回の課題は技術者軸の課題だったが、次回は建築の本質を問う課題が出題される。引き続き邁進していだけるとありがたい。
少なくとも課題文をしっかり読み条件にしっかり応えることもお忘れなく!
長谷部勉

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2012年11月18日

浅草

「浅草文化観光センター」は4年前のコンペ開催時から注目されていたプロジェクト。
今年の春に竣工していましたが、なかなか見に行く機会がなかった建物のひとつ。
そんな訳で休日出勤の仕事場からふと抜け出し「浅草文化観光センター」へ。
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平屋が積み重なったような意匠と言えども8階建ての高さがあるので、雷門側からの見え方はどうだろうと興味があったが、実物は浅草の街並みに馴染んでいて違和感はない。
そして気にしていた高さにある展望テラスからの眺めを楽しむ。
スカイツリーや浅草寺が見えてとても眺めがいい。でも風が強くて怖かった。。。(笑)
7階の展示スペースではコルビュジェ展をしていたので駆け足で観るなど。
中間階は見学出来なかったが、下階の吹抜け廻りや外装などコンペ案から手が加えられ完成したいた。次回はゆっくり見学できると嬉しい。さて。
長谷部勉

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2012年11月13日

第二課題最終エスキス

第二課題最後のスタジオワークが終わりました。建築計画だけに留まらず、構造形式、環境等エスキスの内容は多岐に渡ります。図面の描き方やプレゼンの方法まで短い時間で伝えることになるのでこちらの思い通りには進まない。
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来週は講評会。写真の案だけではなく、その他の案もどのようにまとまるか不安。残り一週間が勝負ですよ。
長谷部勉

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2012年11月 9日

建築学会 復旧復興支援部会連続シンポジウム

私の恩師であり復旧復興支援部会の会長である布野修司先生が司会を務めるとうかがったので日本建築学会復旧復興支援部会主催の復旧復興支援部会連続シンポジウム[復興の原理としての「建築」(コミュニティ・アーキテクト制をめぐって)]を拝聴してきました。シンポジウムは第一部の基調講演からスタートし、豪華メンバーが参加する第ニ部の連続レクチャーに続き、第三部のパネルディスカッションでまとめるという構成だした。第二部や第三部も大変素晴らしかったが、伊東豊雄氏の基調講演の内容を備忘録として以下にまとめておきます。
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■基調講演:伊東豊雄氏
帰心の会では以下の3つのルールを設定し被災地と関わってきた。1.批評しない。2.小さなことでも出来ることから活動する。3.個を超える。これなら出来るのではないかということで「みんなの家」が始まった。

被災地を訪れたときに避難所にきれいなダイニング・テーブルを置くだけで変化があるという妹島和世氏の発案もあったが、考えているうちに応急仮説住宅が建ち始めたことから「みんなの家」をつくることになった。みんなの家は以下の3つのと理念をもとに建てられている。1.家を失った人々が集まって語り合い、心のやすらぎを得ることが出来る小屋である。2.住む人(利用者)と建てる人(建築家、施行者)が一緒につくる小屋である。3.利用する人々が復興を語り合う拠点である。「みんなの家」は地域全体のリビングのようなもの。リビングやキッチンは積極的なコミュニケーションを促す。これはシェアハウスにつくる共有リビングにもつながる発想だと思う。

伊東豊雄氏がベネチアビアンナーレのコミッショナーに就任し、藤本壮介氏、乾久美子氏、平田晃久氏とつくった陸前高田の「みんなの家」は、被災者のひとりである菅原さんとの出会いから始まったとのこと。菅原さんが現地でみんなと一緒に復興計画をつくるのでなく、私は逃げないという姿勢で現地に留まることに感動したらしい。

進め方はそれぞれがスタディし、案を持ち寄り打合せするという方法で進んだが、個性が強いヒト達が集まって、みんなでひとつのモノをつくろうという行為を調整するのはなかなか難しいものだったらしい。
またそれぞれが持ち寄る初期のスタディ案はみんなが考えていることが良くわかるものだったとスタディ期を振り返る。屋根が欲しいというと屋根ばかりつくるとか、モノで埋まっているようなものをつくりたいというとそれを建築的テーマにすり替えるといった多様な考えがあったらしい。被災地を見た建築家は一人の人間としてではなく一人の建築家として考える方法を取るように気がする。というコトバが気になった。
陸前高田の「みんなの家」は結果的に構造的にはまったく問題ないが、塩を浴びて立ち枯れした杉丸太をつかって垂直方向に立ち上がる建築になった。

伊東氏は遠藤新氏(工学院大学/都市計)小野田泰明氏(東北大学)とともに釜石市の復興アドバイザーも務める。
合掌造りのようなフォルムを持つ「段々の家」。ある種のシェアハウスのような建築形態。ボクは好きだけど評判は良くないらしい。釜石の復興にも熊本アートポリス方式が採用されると良い。実際にいくつのプロジェクトがプロポーザル方式で選定されている。復興計画のマスタープランをつくって行くのではなく、みんなの家のような建築を点のように投下して行くことによりまちが活性して行くような仕組みをつくっているのだろう。

今考えているのは、物語をデザインすることが新しい建築を生み出して行く。個は超えられるのか。ということだとか。記憶の継承は建築によるのではなく物語による。その物語をどうやって建築にして行くかを考える必要がある。今、建築は変わらなくなり、建築家はかわらなければならない。のかも知れない。
熊本アートポリスも25年かかってやっと認識されてきたと伊東氏。建築の力はボクが考えるよりも微力なのかもしれないが。我々は信念を持ってひとつひとつ丁寧につくることが世の中の為になると思う。
長谷部勉

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2012年11月 6日

コミュニティの再考

藤村龍至氏が講師を務めるフォーラム「ソーシャル・アーキテクチャーとしての建築」を拝聴させていただいた。主催は法政大学デザイン工学部。全7回開催される予定の連続フォーラムのテーマは「コミュニティの再考」。藤村氏はRem Koolhaas氏の「S,M,L,XL」のように対象を分類し、意味をあえて問わず規模に還元して説明して行く。
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まずはS(住宅)。氏の設計手法の一つである「超線形プロセス」がクリストファー・アレグザンダーの「形の合成に関するノート」や魚の孵化過程の写真を引用しながら説明される。単純なカタチからスタートし徐々に形態を構築して行くのような建築のつくり方だ。またBuilding K(集合住宅)の事例を見せながら均質な風景をつくらないコトの利点、設備や構造をプロセスに取り込む方法についてもわかりやすく補足される。
続いて設計教育への応用(Mか?)。講評会等においてイイ×ワルイなどといった教員の価値観をベースに議論するコトのデメリットのハナシから、学生のモチベーション保ちながらボトムアップができるような教育方法論への応用について幾つかの実践が紹介される。氏の提供する写真に映し出される学生は確かに楽しそうだ!
フォーラム中盤では都市のハナシ(L?)に移行して行く。ルールだけが設定され、それに従って形態が決まって行く磯崎新氏の「孵化過程(1962)」から「海市(1997)」。そして複数のアーキテクトによる蓄積型のプロセスでつくられた藤村氏の「海市2.0(2011)」が紹介される。
さらに、ゲストがステークスホルダー、参加者はプランナーというルールの「横浜ハーバーシティスタディーズ2011」から、2週間に1回のパブリック・ミーティングを5回繰り返すという方法論を用いた「鶴ヶ島プロジェクト」へとつながる。
鶴ヶ島プロジェクトの参加者でもある経済学者の根本祐二氏の研究「朽ちるインフラ問題(1960+50)」のハナシは10月にもうかがったが衝撃的だった。ここでもシェアが切り口になりそうだ。今後建築の領域において小学校、中学校、公民館が重要になってくるだろうという藤村氏の批評性には信憑性がある。
最後はXL。社会問題を空間に例え、我が国を加工貿易の国にした田中角栄氏の著書「列島改造論」からスタートし、福島、埼玉、浜松、沖縄を結ぶ「問いの軸」をさらにアジアへ繋ぎ「希望の軸」に変える列島改造論2.0のとなる。日本が盟主になるかどうかはわからないが大東亜共栄圏が想起される。
万博型の都市開発は世界都市博の中止をもって終焉し、以降は大阪ステーションシティーのようなつくり方になるという仮説も大変共感できる内容だ。そして、「日本万博博覧会(1970)」と「大阪ステーションシティ(2011)」が同じ建築的ボキャブラリーでつくられているといったハナシも大変興味深く拝聴することができた。
一企業がつくった営業エリアの区分が、現在では経済圏の区分になっているJRのハナシから、分散して行くコトにより「建築」を基礎単位にした社会、コミュニティの下部構造をデザインする「ソーシャル・アーキテクトとしての建築」が今後ますます重要になるという予言をもってフォーラムのテーマである「コミュニティ再考」をまとめるなど。見事なレクチャーだった。
フォーラム終了後にはワンコインパーティ(ボクは5コインだったがw)が開催されたのでずうずうしく参加。パーティでは参加されていた学生に名刺を差し上げたのでさっそくお礼のメールをいただくなど。ありがとうございます。
このようなイベントに学生の内から積極的に参加出来ると視野が広がると思います。その後の懇親会には時間の都合で参加できませんでしたが、きっと盛り上がったはず。やはり建築は二次会からが本番なのかも知れない。
建築家の個人的なビジョンが社会に生かされるのは良いコトだと思うが、バブル期の建築家の傍若無人な振る舞いにうんざりしていたらしい氏のスタンスは常に明瞭でレクチャーはキレキレだった。
長谷部勉

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